ツーリングキャンプではバイクに積める荷物の量が限られているので、持ち物選びがかなり重要になります。ですがバイクのサイズや種類によって、荷物を積める量は異なりますよね。今回は自分のバイクに合ったツーリングキャンプの持ち物の選び方をご紹介していきます。
まずは自分のバイクの積載量を知っておきましょう
バイクの積載量は道路交通法施行令で定められています。
第二十二条 自動車の法第五十七条第一項の政令で定める乗車人員又は積載物の重量、大きさ若しくは積載の方法の制限は、次の各号に定めるところによる。
道路交通法施行令
バイクの排気量によって積載の制限があるので、自分の制限を超えない範囲の持ち物におさえる必要があります。具体的な制限は以下の通りです。
原動機付き自転車(50cc以下)の場合
- 積載物の重量:30kgまで
- 積載物の長さ:荷台から30cm
- 積載物の幅:荷台から左右それぞれ15cm
- 積載物の高さ:地上から2.0m
大型、普通自動二輪車(50cc以上)の場合
- 積載物の重量:60㎏まで
- 積載物の長さ:荷台から30cm
- 積載物の幅:荷台から左右それぞれ15cm
- 積載物の高さ:地上から2.0m
重量のみ原付と大型、普通自動二輪車とは異なりますが、荷台からはみ出せる寸法は同じです。高さの制限は荷台からではなく地上からの寸法なので、間違えないように注意しましょう。
ツーリングキャンプで最低限必要な持ち物
まずはキャンプに最低限必要なものをそろえます。
- テント
- ペグ/ハンマー
- シュラフ(寝袋)
- マット
- ランタン
テント
テントは野外での家となる重要なギアです。キャンプギアの中でも最もかさばるイメージのあるテントですが、ツーリングキャンプ用の小さくてコンパクトなテントもあります。
バイクでのキャンプでは、車とは違い荷物の保管場所がありません。盗難被害にあわないためにも、テントはなるべく前室のような荷物の保管ができるスペースのあるものがおすすめです。
ペグ/ハンマー
テントを設営するためには必須のギアで、かさばるものではないですが素材によってはかなり重さがあります。重いものはリュックに入れると肩にその分の重さがかかってしまうので、テントとまとめてバイクに積んでしまうのがおすすめです。
ペグは素材によって軽量化もできますが、キャンプ場の地質に合わせることも重要です。、ペグの種類をご紹介したコラムがあるので、ぜひ参考にペグを選んでみてください。
シュラフ
キャンプで布団の役割をしてくれるのがシュラフです。シュラフには夏用や冬用、「使用温度目安」など使う季節や気温に合わせて選ぶことが重要です。
春や秋のような過ごしやすい気候でも、夜になると急激に冷え込むことがあります。また夏でも標高の高い場所は標高の低い場所より気温が低いので注意が必要です。
シュラフ種類や選び方はこちらをご覧ください。
マット
マットはなくても大丈夫と思っている方も多いのではないでしょうか?実は就寝時の地面の状況はかなり重要で、平らな床でさえ直接寝ると寝づらく身体が痛くなります。野外ではさらに地面の状態は不安定で、小石や枝などかなり不快に感じて眠れません。
また冬では冷えた地面で直接寝ると、底冷えで寒くて眠れません。マットは底冷えの対策にもなるので、テント泊でぐっすり眠るためには必須のギアです。
ランタン
キャンプ場の夜は街中と違い街灯もなく想像以上に暗くて、ランタンがないとトイレにいくことさえままならないです。ランタンがないと陽が落ちてから行動できなくなってしまうので必ず備えておきましょう。
ランタンには種類によって、燃料や明るさが異なります。ランタンの種類を詳しくご紹介したコラムもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ご紹介した最低限必要なものを積んでも積載量に余裕があれば、キャンプでの目的や過ごし方に必要な荷物を増やしていきましょう。
ツーリングキャンプで調理をしたい場合の持ち物
- 調理器具(クッカー/鉄板/トング)
- カトラリー
- シングルバーナー
- ミニテーブル
- ローチェア
食事は事前に下ごしらえをしておくか現地で調達すると、持ち物を減らすことができます。事前にキャンプ場周辺にどんな施設があるかチェックしておくのがポイントです。
現地で洗い物を済ませる場合は、洗剤を小さなボトルに詰め替えておくと、スポンジとまとめてクッカーの中に収納できます。
ツーリングキャンプで焚き火をしたい場合の持ち物
- 焚き火台
- 薪ばさみ
- 着火剤
- ライター
- 手袋
- 火吹き棒
- 火消し壺
- ローチェア
薪はかさばってしまうので、キャンプ場の売店を利用して現地で購入するようにしましょう。キャンプ場の売店で薪を販売していることも多いですが、念のため事前に確認してください。
焚き火は火を扱うので、扱いを間違えてしまうと火災や火傷を起こしてしまう可能性があります。特に後片付けには十分注意が必要なので、下記のコラムを参考に後片付けをおこなってください。
バイクに荷物を積む時の注意点
積載物はしっかりとロープやネットなどでしっかりと固定して、落下しない措置をとるようにしてください。しっかりと固定しないと走行中に荷物が落下し、荷物の紛失や後続車に危険を及ぼす可能性があります。
固定するためのロープやネットは100円ショップで安く購入できるので、しっかりと備えておきましょう。
まとめ
原付と大型、普通自動二輪車との積載制限は重量のみなので、原付でも十分ツーリングキャンプをおこなうことができます。ご紹介したようにキャンプでの目的を絞って、バイクの積載制限を超えないように持ち物を準備しましょう。