暑くなるこれからのシーズン、キャンプやバーベキューで必須になるクーラーボックスですが、サイズや種類もさまざまでどれを選べばいいのか困ってしまいます。今回はクーラーボックスの種類や選び方をご紹介します。
クーラーボックスの種類
クーラーボックスには大きく分けて2種類あります。
ハードクーラー
しっかりとした外観で、クーラーボックスといえばこのタイプを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ハードクーラーは密閉性、保冷性に優れており、クーラー内の冷たさを長時間キープできるのが魅力です。また、衝撃にも強く屋外の使用に適していて、ものによっては椅子代わりに使用できるほどの強度があります。しかし、重くてかさばってしまうといった欠点があります。
ソフトクーラー
ソフトクーラーは軽く、中身がなくなると畳んでコンパクトに収納することができます。ハードクーラーに比べると密閉性や保冷性は劣りますが、短時間の使用であれば十分な保冷性があります。
日帰りレジャーやサブクーラーとして活用すると手軽さもあり便利です。
ハードクーラーの断熱材の違いは3種類
ハードクーラーの断熱材は3種類あります。
発泡スチロール
この素材には2つのタイプがあります。
- 発泡スチロールのみでボックスを形成されているタイプ
- ハードケースの内部に発泡スチロールの断熱材を使っているタイプ
どちらも安価なため手軽に購入できますが、ハードクーラーの中では最も保冷力は低いです。発泡スチロールのボックスタイプは耐久性が低く、長期の使用には適していません。
発泡ウレタン
最も一般的なタイプの断熱材で、多くのクーラーボックスに採用されています。そのため、さまざまな形状やデザインの物を選べる利点もあります。
保冷性を重視する場合は、分厚さや密閉性をチェックしてください。ただし、分厚いと重量もアップしてしまいます。
真空断熱パネル
熱を通しにくい真空パネルは、保冷性が最も高く、厚みが薄くても高い断熱性を持っています。長期滞在のキャンプには適していますが、価格が高いというデメリットがあります。
また、真空パネル部分が破損してしまうと、保冷機能が大きく低下することもあります。
クーラーボックスの容量選びの目安
クーラーボックスの容量はリッターで表記されています。
具体的にどれだけ入るのかの目安として、各サイズに500mlのペットボトルを入れた場合、以下の結果になります。
- 7L:500mlのペットボトル6本分
- 14L:500mlのペットボトル12本分
- 25L:500mlのペットボトル17本分
- 35L:500mlのペットボトル21本分
- 47L:500mlのペットボトル28本分
※上記はあくまでも目安です。クーラーボックスの形状で異なります。
クーラーボックスの場合、大は小を兼ねません。クーラー内のあまった空間が大きいと、クーラーを開けたときに外に逃げる冷気が多く、その分クーラー内にぬるい外気が入ってしまいます。容量は程よいサイズを選ぶのがポイントです。
容量が不安な場合は、サブクーラーとしてソフトクーラーを準備しておくと安心です。
クーラーボックス選びの2つのポイント
クーラーボックスを選ぶ際の、2つのポイントをご紹介します。
保冷力
クーラーボックス選びで最も重要なのが保冷力です。
クーラーボックスは食材や飲み物を冷やしておくためにあるので、使用時間内に保冷能力がなくなると、食材が腐ったり飲み物がおいしくなくなってしまいます。使用時間や滞在日数を考慮して選んでください。
- 日帰りの場合:ソフトクーラー・発泡スチロールがおすすめ
- 1泊の場合:発泡ウレタンがおすすめ
- 1泊以上の場合:真空断熱パネル・発泡ウレタン(分厚いタイプ)がおすすめ
容量
容量は、使用時間・滞在日数・使用人数を考慮して選んでください。
大きい容量が必要な場合は大きい物を1台購入するのではなく、半分のサイズの物を2台購入した方が汎用性が高くなります。また、大きい物を購入すると参加人数や滞在日数が減ったときに、オーバースペックになってしまいます。
クーラーボックスを2台にすることで、飲み物用と食材用に分けることもできます。用途を分けることで開閉の頻度が分散されるので、保冷性も高くなります。
キャスター付きクーラーボックスを選ぶときは注意が必要
キャスター付きのクーラーボックスは運ぶのに便利ですが、購入を考えている場合は注意が必要です。
平たんで凸凹のない道では問題なく運ぶことができますが、バーベキューをすることの多い河原や砂浜などの、石混じりの凸凹な地面や柔らかい砂の地面では、タイヤがうまく回らないことがあります。構造上、内容量が減ってしまうのもマイナスポイントです。
重いクーラーを運ぶとき、アウトドアワゴンがあれば他の荷物とまとめて一緒に運ぶことができます。お持ちでない方はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
クーラーボックスを使うときの注意点
クーラーボックスに断熱材を使用しているとはいえ、外気の影響は受けます。
直射日光の当たる場所に置いたり、地面に直置きすることで、クーラーボックス内の氷や保冷剤の寿命が短くなってしまいます。
保冷性の良い物でも、保冷性を下げてしまうので、クーラーボックスの置き場所には注意が必要です。
クーラーボックスの保冷性を持続させるための方法や、置き場所について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
まとめ
クーラーボックスを選ぶポイントは、保冷力と容量です。
大きすぎるクーラーボックスを使用すると、開閉時に逃げ出す冷気が多くなり保冷性が低くなるので、程よいサイズを選んでください。容量が不安な場合はサブクーラーを準備すると安心です。
また、暑い季節のアウトドアには、クーラーボックス以外にも必要なものがあります。
夏キャンプの暑さ対策についてまとめたコラムもありますので、あわせて読んでみてください。