とにかく暑い夏のキャンプは、どう涼しく過ごすかが最も重要なポイントになります。しっかりと暑さ対策をしておかないと熱中症になってしまうことも…。今回は暑い夏キャンプを涼しく快適に過ごす方法をご紹介します。
夏キャンプの暑さ対策はキャンプ場選びから
まず重要になるのが、キャンプ場選びです。キャンプ場のある場所によって気温が大きく異なります。
標高の高いキャンプ場
標高が1,000m上がるごとに、気温は約6℃も下がります。なので標高が高いキャンプ場ほど気温が低くなります。逆に涼しいイメージのある海辺のキャンプ場は標高が低いため、標高の高いキャンプ場に比べるととても暑いです。
標高の高いキャンプ場は、朝晩の陽がない時間帯になると更に気温が下がり、とても冷え込みます。夏といっても念のため、寒さ対策を準備しておいてください。
木や川のあるキャンプ場
木は暑い日差しをさえぎってくれるので、それだけでも十分涼しく感じます。川があればそこから吹く風はひんやりと冷たく、川に入ることで更に涼しく過ごすことができます。
夏キャンプの暑さ対策アイテム
涼しく過ごすためのアイテムは以下の5つです。それぞれ詳しくご紹介していきます。
- タープ
- バケツ
- 扇風機
- 瞬間冷却パック
- 水筒
タープ
タープは暑い日差しをさえぎる屋根の役割をしてくれて、タープの下は風通りも良く、過ごしやすい快適な空間です。タープは夏キャンプの暑さ対策には欠かすことができません。
タープをまだお持ちでない方は、タープの種類や選び方をご紹介したコラムがありますので、ぜひチェックしてください。
バケツ
バケツもいい役割りをしてくれます。水を汲んできて周辺やタープに水をまくだけで、その水が蒸発して地面やタープの熱を奪ってくれます。
水を張ったバケツに足を入れて足水に使うのも、冷たくて気持ちいいですよ。
バケツのいろいろな使い方をご紹介したコラムがありますので、ぜひご覧ください。
扇風機
暑さ対策定番の扇風機ですが、最近では充電式やバッテリー式の小型扇風機も多くあるので、電源付きのサイトじゃなくても安心して使用できます。テント内の空気を循環させるだけでも涼しさが断然違います。
瞬間冷却パック
叩いて衝撃を与えるだけで、すぐにひんやりと冷たくなるのが特徴の冷却パック。常温で保管することができるので、いざというときの暑さ対策のためにストックしておくのがおすすめです。価格もお手頃で、安いものは100円前後で購入できます。
水筒
冷たい水分を補給することで体の中から体温を下げ、脱水症状と熱中症の両方の対策が可能です。中でも2層構造の水筒は、冷たさを長時間キープすることができます。
夏キャンプを涼しく過ごすためのコツ
テント設営のタイミング
テントはメッシュの多いものを選び、雨の降る心配がない場合は、フライシート(インナーテントを雨や湿気から守ってくれるシート)は付けずにインナーテントだけでOKです。また、陽が落ちる頃にテントの設営をおこなえば、テントが日差しを浴びて熱がこもる心配もなく、陽の高いときより楽に設営することができます。
バーベキューをするなら空調服を利用する
夏といえばバーベキュー!そんなイメージはないでしょうか?
しかし実際にやってみると炭火の近くはとても暑く、食材を焼きながら汗だくになってしまいます。そんなときにおすすめなのが「空調服」です。
空調服は、衣服の腰あたりに空調ファンがついていて、そこから外気を取り込み、襟元や袖口から衣服の中の空気が抜けていきます。この空気の流れでとても涼しく感じ、夏場のバーベキューでもしっかりと暑さ対策ができるので楽しむことができます。
夏キャンプでおすすめの過ごし方
川遊び
定番ですが、やはり川遊びが一番涼しくて楽しい過ごし方です。泳ぐのはもちろん、足を浸けておくだけで涼しく過ごすことができます。山奥の川は特に水温が低く、ひんやり冷たくて気持ちがいいですよ。
ウォータースポーツ
最近ではカヌー・サップ・ラフティング・キャニオニングなど水辺のアクティビティが豊富にあります。暑い日中はこういったウォータースポーツにチャレンジするのもおすすめです。
体の冷やしすぎに要注意
暑いからといって長時間水の中にいると、山奥の川は水温が低いため身体の芯から冷え切ってしまい、場合によっては低体温症を発症することがあります。
また、冷たい飲み物を飲み過ぎることで、腹痛や下痢を引き起こし体調を崩してしまう原因になります。
川に入る場合は定期的に陸に上がり、浸かり続けることがないようにしてください。また、キンキンに冷えた水分やアイスなどは摂取しすぎないように心がけましょう。
まとめ
夏のキャンプを涼しく過ごすには、事前の暑さ対策が必要です。
まずはキャンプ場選びが重要。標高の高いキャンプ場は涼しくて快適です。
タープやバケツ、扇風機などを活用すると、更に涼しく過ごすことができます。
ただし、暑いからと体を冷やし過ぎると、低体温症になりかねないので注意が必要です。
みなさんも暑さ対策を万全にして、夏キャンプを涼しく快適に楽しみましょう。