ペグの打ち方と抜き方はキャンプの基本ですが、今のやり方で間違いないか不安な方もいるかもしれません。適切にペグを打てていないと、テントが倒壊する危険もあります。
安全にキャンプを楽しむためにも、適切なペグの打ち方&抜き方を確認しましょう!ペグを安定させる工夫の仕方や注意点も紹介します。
ペグダウン前に準備するもの
ペグを打ち込むことを「ペグダウン」と言います。ペグダウンをするときの必要最低限のギア(道具)は、ペグ・ハンマー・軍手やグローブです。
ペグハンマーは「ペグ抜き部」があると、ペグを抜くために別途ギアを用意する必要がなくなります。
また、テント購入時にセットで付いてくるハンマーはプラスチック製のものが多いですが、地面が硬いとペグが打ちづらく、ハンマーが壊れやすいのでおススメしません。
ペグの種類や選び方はこちらをご覧ください。
キャンプ地にあわせたペグの選び方など、詳しく紹介しております!
ペグの適切な打ち方
- ペグに結び付けるロープとペグは約90°
- ペグと地面との角度は約60°
この角度を目安にペグを打ち込むのがベストです。抜けにくくするために、地面から2~3cm残して打ち込んでしまいましょう。
また、ペグにくくりつけたロープが地面から遠くにあればあるほど、風を受けると抜けやすいので注意が必要です。
ペグを打たないと…
組み立てただけでもテントは自立しますが、突風が吹いたときにテントが倒壊してしまう危険性が高いです。周りのキャンパーに迷惑がかかり、自分もケガをしてしまいます。
また、重く鋭いペグが勢いよく飛んでくると凶器になり得ますので、ペグはしっかり打つようにしましょう。
ペグを抜くときのコツ
- ペグハンマーについているペグ抜きを、ペグの穴やくぼみにひっかけて引っ張る
- 付属の紐を引っ張る
など、ペグの形状によって抜き方は異なりますが、ペグの方向に沿ってまっすぐ力を入れて抜き取るとよいです。
ペグがなかなか抜けないときは、ペグの左右をハンマーで軽く叩くと、地面とペグの間に隙間ができて抜けやすくなります。ペグのフックに別のペグをひっかけて引っ張る、軽くねじりながら抜く、なども有効です。
抜けないからといってテントロープを引っ張ると、ロープが切れてしまうことがあるので避けましょう。
ペグを打つ場所によって打ち方を工夫する
砂浜や雪の上など、柔らかい地面ではペグがうまく刺さりません。また、海岸は内地に比べ障害物が少ないこともあり、風が良く吹きます。
テントの入り口を風下に向けるなどの工夫にあわせて、ペグの打ち方にも工夫が必要になってきます。
ペグを複数本使用する
ペグ1本だけでは不安なときは、ペグを複数本使用しましょう。
ペグをクロスに打ち込むことで強度が増す「クロス打ち」、ペグへの負担を分散する「三角打ち」がおススメです。
テントロープをほどけにくい結び方で結ぶ
テントロープがほどけないよう、結び方を工夫するのもポイントです。
キャンプでは「もやい結び」を覚えておけば、すぐに結べるので便利です!
本来は船をつなぎとめるための結び方なので、ほどけにくく頑丈です。「自在結び」「巻き結び」などもあり、結び方を覚えておくと柔軟に対応できます。
また、もやい結びなどの結び方を使えば
- 木の枝を束ねてロープを結び地面に埋める
- 岩や車のタイヤにテントロープを結びつける
- 砂や石を丈夫な袋に入れてテントロープに結ぶ
など、様々な方法でテントを固定できますよ。
気を付けるポイント
打つときはまっすぐ力を加える
ハンマーを当てる角度はペグのヘッドに対して真っすぐ当ててください。
斜めから当ててしまうとペグが変形する原因となります。
ペグを打っていて硬いものに当たったら
一度ペグを抜いて、少しずらしたところにペグを打ち直しましょう。
無理に打ち続けるとペグが曲がってしまうことがあります。
ペグとロープに目印をつけておく
夜になると、ペグやロープにつまづきやすくなります。
ケガや事故を防ぐために、ペグやロープにつけることができるロープライトを利用すると安心です。
ロープライトは、ペグやロープにつけるだけでなく、テントの入り口を照らして目印にするなど様々な用途があり、安価なので持っていて損はありませんよ。
紛失しないようにする
テント設営はやることが多く、最初のうちは混乱してしまいますよね。
最初にペグを打った場所にペグやハンマーを置いてきてしまい、次にペグを打つ場所で「あれ?ペグどこいった?」「ハンマーは?」となることも…。
うっかりペグを失くしてしまわないように、腰に装着するタイプのペグ収納袋の使用をおススメします。
まとめ
キャンプを安全に楽しむためにも、ペグをしっかり打ち込むことが大切です。
風の強さ、地面の状態を確認する。ペグを打ち込む角度に気をつけてペグダウンをする。
この2点を忘れないようにしてください。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、初心者さんや女性もペグ打ちにトライしてみてくださいね!
あわせて、テント設営に必ず役立つロープの頑丈な結び方にもチャレンジしてみましょう。