多めに買って残ることが多い炭。焼き切るのも時間がかかるし、捨ててしまうのはもったいない…。そこで、炭の活用法や次回のバーベキューのために保管しておく方法をご紹介します。
炭の特徴
炭は多孔質という構造になっており、無数の孔(あな)が空いています。この孔は様々な物質を吸着する機能があります。炭には、その機能を利用した様々な活用法があるんです。
ただ、炭の種類によって孔の効果には差があり、白炭のような孔の密度が高い物ほど効果が高いとされています。
炭の種類のことをもっと知りたい方は、詳しく解説したコラムがありますので、ぜひご覧ください。
あまった炭の活用法
消臭剤代わりに
炭はにおいの分子も吸着してくれるので、においが気になる冷蔵庫や下駄箱に置いておくと、イヤなにおいがなくなります。
炭の遠赤外線効果を利用する
炭の遠赤外線効果で、お米をふっくらと炊き上げることができます。またカルキ臭やヌカ臭さも吸着してくれます。
湯船に入れると、炭の遠赤外線効果で身体の芯まで温まることもできますよ。
土壌改善
ガーデニングや家庭菜園の土に炭を混ぜると、土壌微生物の活性化や肥効性の改良の効果があるとされています。ハンマーで炭を叩いて細かくしてから土と混ぜてください。
炭はいつまで使えるのか
保存状態のいい炭であれば、何年経っていても使うことができます。
ただ、正しい方法で保管しないと、炭の状態はどんどん低下していきます。空気中の様々な物質を吸着してしまう炭の特徴が原因です。
質のいい状態のまま保管するには、以下のことに注意する必要があります。
炭を保管するときの2つの注意点
湿気に注意
炭は空気中の水分を吸着します。
その水分が内部に残ったまま炭を燃やすと、「爆跳(ばくちょう)」を起こす可能性があります。
爆跳とは炭の内部に閉じ込められた水分が熱されて膨張し、小さな爆発が起こって火花を飛ばす現象のこと。これは何の前兆もなく突然起こります。
この爆跳により弾け出た火花が原因で火傷や服を溶かしてしまうので、吸湿した炭の使用はおすすめしません。
においの吸着に注意
炭は空気中の様々な物質を吸着します。その吸着した物質は、炭に着火し加熱することで放出されます。場合によっては悪臭を放つ可能性があるので注意が必要です。
そのため、消臭剤代わりに使った炭をバーベキューで使用することはおすすめしません。
炭の保管方法
炭の保管方法のポイントは、外気に触れさせないことです。
- 保管する炭をビニール袋に入れて密封します。
- ビニール袋で密封しても多少湿気を通す場合があります。中に乾燥材を入れたり、袋を二重にするなどの対策をしてください。
- 炭を入れた袋は段ボールやプラスチックケースなどに入れ、湿気の少ない場所に保管してください。
吸湿しているかどうかは、見た目では判断することはできません。上記の保管方法であれば吸湿を抑えられますが、もし不安な場合は使用前に天日干しすることで、ある程度の湿気は取り除くことができます。
着火済みの炭も再利用できる!
着火済みの消し炭も、再度バーベキューなどで使用することができます。消し炭は着火しやすい特徴もありますので、有効に活用できます。
ただしこの場合も湿気は厳禁のため、保管方法には注意が必要です。水を使って消火をした場合は、必ず天日干しをしてください。
炭の消火方法についてご紹介したコラムがありますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
炭は焼くこと以外にも、消臭剤代わりになったり土壌改善などで活用できます。
密封してきちんと保管しておけば、何年先でも再度使用可能です。
多めに買ってしまった炭も無駄なく利用できるので、このコラムを参考に、あまった炭の活用や保管方法をチェックしてみてください。