最近、漫画やアニメでもよく題材にされている「女子ソロキャンプ」。
女子ひとりでキャンプ場へ行って、テントを設営したり、自然の中で静かに過ごしたり、焚き火をする姿はとてもかっこよく、女子ソロキャンプ、やってみたいなぁなんて憧れてしまいますよね。
アニメ『ゆるキャン△』を見て興味をもった方も多いのではないでしょうか。
興味はあるけどキャンプはじめて!という方のために、女子ソロキャンプで気になることやギモンなどをまとめてみました。
インドア女子でもソロキャンプってできる?
女の子ひとりでのキャンプ、不安はたくさんあると思います。
そもそもインドア派だし!キャンプなんてしたことない!何がいるかもわからない!
…考えれば考えるほど心配になってきますね。
では、ソロキャンプがどんなものか、知ることからはじめましょう!
ソロキャンプ 、意外と初心者向け
大人数でのキャンプとは違い、ソロキャンプは自分のためだけのキャンプ。全てが自分のさじ加減で進めていけます。
たとえば、大人数でのキャンプだと当然にぎやかにはなりますが…
他人に気は使わなければならないし、人数分の道具をそろえるだけでかなりお高くついたり、せっかく用意したのに人数の調整や日程の調整がうまくできなくて、次回開催が難しい…なんてこともあります。
それに比べて、ソロなら初期投資が一人分なので挑戦しやすいですし、誰にも気兼ねなく、好きなタイミングで好きな場所に行くことができます。
自分のペースでゆっくり始めたい!というインドア派なキャンプ初心者にとっては、ソロキャンプはまさに理想の形ではないでしょうか。
そうは言っても「いきなりソロキャンプはやっぱり不安」という気持ちはぬぐえません。
そんな方は、まずは家の近くの公園や山などでのソロピクニックから始めましょう。準備は道具を少しカバンに入れる程度にして、外で過ごすまったりとした時間を楽しむだけでもソロキャンプの気分を充分味わうことができますよ。
まずは気楽にピクニックを楽しんで、自然に慣れてからソロキャンプにチャレンジしていきましょう。
ソロキャンプ、車がなくても大丈夫
先ほども書いたように、大人数と違ってソロキャンプの場合は準備する荷物が少なくてすみます。
女子ソロキャンパーの中にはキャリーバッグにキャンプ道具をまとめて、まるで旅行のようにキャンプに向かう方もいらっしゃるほど。
ソロキャンプに合った道具をしっかりと選んでさえしまえば、大きな車がなくとも電車でキャンプに行けちゃうなんてびっくりですね!
際上限の荷物にすれば、バイクでもソロキャンプは可能ですよ!
ソロキャンプ、実はけっこうインドア
雑誌やテレビなどで紹介されている、有名な女子キャンプのパイオニア、こいしゆうかさんも、もともとはインドア派だったそうです!
というのも、そもそもソロキャンプって一体何をするかというと、自分のテントでまったり本を読んだり、ごろごろしたり、少しだけ歩いて綺麗な景色を楽しんだり、おいしいご飯を食べたり…。などなど。
なんだか自分の部屋がそのまま飛び出したようなイメージですね。
「ずっと外で遊ぶのはしんどい…でも非日常にも憧れる…」
両方兼ね備えたソロキャンプは、そんなインドア派の女子にとっては結構ハマるアクティビティかもしれません。
ソロキャンプ、レンタルでキャンプ
キャンプ未経験なら道具がないなんて当たり前です。いざテントを買おうにも大きさや寝心地はわからないし、なんのお試しもしないまま買うのはかなり勇気が必要です。
「ちょっとお試しで経験してみたいな」というぐらいなら、キャンプ用品をレンタルしてみるという手もあります。
レンタル店などでは、ソロキャンプ道具一式セットや、テントだけ、焚き火道具だけなど、細かくパッケージングがされているので、使えそうなものは家から持っていって、無いものはレンタルするなど、無駄な出費はなるべくおさえ、臨機応変に対応していくとよいでしょう。
また、キャンプ場によっては現地で道具がレンタルできるありがたいサービスもあるようです。ただ、テントの設営にはコツがいりますので、未経験の場合はしっかりと予習してキャンプ場に向かいたいところですね。
レンタルを利用してムダな経費の削減&使い心地の確認をしてから、少しずつお気に入りの道具を見つけていくのもかしこい選択だと思います。
ソロキャンプへ行く前に知っておきたい6つのこと
ソロキャンプがどんなものか、なんとなくわかってきたところで、次はソロキャンプに向かう際のポイントを一緒に確認していきましょう。
①荷物はなるべく軽く!
ソロで荷物が少ないといえど、キャンプ場までは当然、自分ひとりでいかなければなりません。特にはじめの頃は、あれもこれもと無理をせず、使いやすく、なるべく軽いコンパクトな道具を選んでいきましょう。
いわゆるキャンプ道具!というものはファミリーキャンパー向けに作られていることも多いので、ソロキャンプに向いている大きさのものかどうか、しっかり調べた上で購入するようにしてください。
また、登山用に作られたものなども、ひとり用にと考えて軽量化されているつくりのため、ソロキャンプにはおすすめですよ!
②いつキャンプにいくべきか
キャンプは一年を通して楽しむことができますが、過ごしやすさを考えると、おすすめの時期は初夏か初秋ごろ。
特に夏のキャンプは防寒対策をそこまで気にしなくて良いので、焚き火を無しにしたり寝袋を夏用の薄手のものにするなど、荷物の軽量化もできそうです。デビューするならこのあたりの季節がいいかもしれませんね。
③女子ソロキャンプの場所決め
ソロを楽しみたいといえど、山や川といった周りに人が誰もいないようなところはやめましょう。
急な体調不良、変質者・野生動物との遭遇…といった緊急なことも考えて、何かあった際すぐ対応できるよう、スマホの電波が圏外にならない場所や、ほどよくお子様づれのファミリーがいるキャンプ場などを選んでおくと安心です。
また初心者のうちは、現地で道具がレンタルできる場所を選んでおくとカバンの軽量化にもなり、いざという時に大変助かりますよ!
他にも、水場やトイレなどの設備が整っているか?駅から近いか?お風呂は近くにあるか?など、女子として気になることはたくさんありますね。
いずれにせよ、快適なソロキャンプのためにも下調べはしっかりとしておくことが肝心です!
④夏場はしっかり防虫対策を
夏にキャンプに行く場合、気をつけてほしいのが虫!やはり野外ですので、避けられない問題です。
薄手の長袖を着る、はっかの香りの虫除けスプレーを持っていく、蚊取り線香などを炊いておくなど対策をしておきましょう。
また夜虫は光に集まる習性があります。虫の寄りにくいランタンなども販売されているので、ランタンを選ぶ際にはその辺りも考えるとよいかもしれません。
⑤キャンプのマナー
ソロキャンプとはいえ、キャンプ場は自分ひとりの場所ではありません。
他人のサイト(キャンプエリア)は横切らない、スピーカーなどの騒音に気をつける、消灯時間は守る、ゴミをしっかり分別するなど…キャンプ場にはそれぞれ細かいルールが存在します。しっかりとチェックして気持ちの良いキャンプを過ごしましょう。
また、お隣さんや周囲の皆さんには礼儀として挨拶をするようにしましょう。無言で隣にテントを張られると、いい気はしませんよね。
「こんにちは」「お隣に張らせていただきます」程度でかまいません。必要以上のコミュニケーションは取らなくてもよいですが、挨拶はしっかりしておいて損はないでしょう。
⑥女子ソロキャンプでの危険と対策
女子ソロキャンプは、当然一人…。
③の場所決めの項目でも少し書きましたが、危険がつきまとうことは心がけておいて損はありません。
特に多いと思われるのが、男性キャンパーによる迷惑行為です。
「キャンプ地で顔見知りになった男の人が執拗に話しかけてきたり、テントの周りをウロかれた」なんていう経験がある方もいらっしゃるよう…。
お酒が入っていたのかはわかりませんが、せっかくソロでゆっくりしたいのに、こんなことがあっては女性としては楽しむどころか怖くて寝られませんよね…。
対策として、「テントに鍵をかける」「大きい音の鳴る防犯ブザーを用意する」「管理人にすぐ連絡が取れる位置にテントを張る」「女性だとすぐわかるようなものは人目に着かない場所に置く」「後から友達が合流するなど、複数人でいることを装う」「ファミリーが多いキャンプ場を選ぶ」などが挙げられます。
他に空いてるスペースがあるのにすぐ隣にテントを張ってくるなど、怖いな、と思ったら、思い切って撤退することも考えておきましょう。
キャンプのポイントも抑えたところで、お待ちかねのキャンプ道具についてです!
種類も用途も多く、そろえだすとキリがないのですが、ぐっと凝縮して、ソロキャンプで最低限これだけあれば良いだろうというものをざっくりご紹介いたします。
テント
ワンタッチで設営が可能なものから機能性が優れているものまで、ひとり用のテントは様々なものが販売されています。
ソロキャンプにおいてはやはり軽さや耐久力、大きさなどがテントを選ぶ際の重要なポイントになってくるかと思いますので、その辺りもふまえて、自分のキャンプスタイルに合ったなるべく使いやすそうなものをチョイスしましょう。
シート
テントの下に敷くグラウンドシートと、テントの中に敷くインナーマットの2つを用意するようにしましょう。
グラウンドシートはいわゆるテント用のレジャーシートです。これを地面とテントの間に敷くことでテントを地面の水分などから守り、汚れや湿気を防ぐことができます。
インナーマットはテント内の凸凹を防ぎ、テント内を快適にするためのものです。銀マットなどでも代用は可能なので、家にあったかも?という方はぜひ探してみてください。
寝袋(シュラフ)
種類としては、大きく分けて封筒型かマミー型かで悩む方がほとんでしょう。
封筒型はなじみのある布団のような形で、サイドのファスナーをひらけば1枚のマットにもつかえます。対してマミー型はミノムシのように全身を包むことができ、封筒型より密閉性が高くなるというような違いがあります。
車での移動ができる方には使いやすい封筒型がオススメですがどうしてもかさばってしまうので、ソロキャンプでは軽くてコンパクトなマミー型がおすすめです。
選び方を間違えると「体が痛くて眠れない」なんてこともあるシュラフ。持ち物に余裕があるようなら、シュラフの下に敷くマットもあるとより快適な眠りにつけますよ。
ランタン
キャンプ場の夜はライトがない場合がほとんどですので、明かりは必ず持っていきましょう。ちなみにテントの中は火が使えないので、安全なLEDの電池式ランタンがベスト。
フックが着いていればテントにもぶら下げられて便利です。あたりが暗くなる前につけるようにしてくださいね。
バーナー・クッカー、食料など
せっかくだし外食ではなく自炊がしたい!という方は、ソロキャンプ用の小さいシングルガスバーナーなどを持っていきましょう。
マグや料理をつくるためのクッカーなんかもあると、よりキャンプらしさが生まれますね。ただ、火を使わずとも食べられるもの(お菓子など)があるにこしたことはありませんので、それも忘れず持っていくようにしましょう。
必要なものはちゃんとそろえて、まだ余裕があるな…という方。
せっかくですし、ちょっとした小物を可愛いものにしてみてもいいかもしれませんね♪
インスタグラムに投稿されたオシャレな小物をご紹介します。
個性的なラグを一枚敷くだけで、一気にオリジナリティが出ていますね。
テントのような蚊取り線香カバー!可愛いです!
灰や虫からマグを守ってくれるマグカバー。機能よし、見た目にも良し!
カラフルなものをそろえるのも見た目に楽しいですね!
まとめ、補足
出てきたポイントをしっかり押さえさえすれば、インドア女子でも、ソロキャンプはできます!!
憧れだけで終わらせず、思い切ってチャレンジすることをオススメします。
余談ですが、実はキャンプには日々の疲れを癒す効果があるそうですよ。
外に出て、自然の空気をいっぱい吸い込んでリラックスする。仕事や人間関係で溜まったストレスを、焚き火に癒されてゆっくり解消する。
何もせずに家でゴロゴロするものもちろんリラックスできますが、それではイマイチ解決しないなと思う時は、ソロキャンプを通して元気を取り戻してみてはいかがでしょうか。