キャンプで車中泊を始めてみようかな…という方は必見!車中泊を快適に過ごすためにするべきことや、安心して車中泊ができる場所、気を付けるポイント、マナーなどを詳しく紹介していきます。
車中泊の良さ
お金の節約になる
宿泊施設に泊まる場合1人1万円ほどかかってしまうのが普通ですが、無料の駐車場を使って車中泊をする場合、もちろん宿泊費はタダになります。それだけで大きな節約になります。
時間の自由
宿泊施設ではチェックイン・チェックアウトの時間が定められていますが、車中泊では時間を気にせずゆっくり過ごすことができます。
手軽さ
テントを張ると、設営と撤収に時間がかかってしまいます。車中泊であれば設営する手間もありませんし、起きてすぐに移動することも可能です。雨が降ってきて焦ることもありません。
快適に過ごすために
寝床を作る
車中泊で最も大事なのは、車内で就寝できるスペースを確保することです。最近は座席を倒してフルフラットにできる車も多いですが、そういった車ばかりではありません。
座席を倒した上にエアマットを敷く、ベニヤ板を使って寝床を自作する、車種ごとのベッドキットを購入する、などさまざまな方法でスペースを確保すると良いです。
目隠しをする
車には全方向に窓があり、何も対策をせず車中泊をすると外から中が丸見えで落ち着いて休むことができません。
カーテンやシェードを付けて、中が見えないように対策をしておきましょう。断熱効果のあるシェードであれば、外気の影響も受けにくいのでおすすめです。
暑さや寒さ対策をする
冬にはしっかりとした防寒対策を、夏にはポータブル扇風機や冷却スプレーなどで涼しく過ごせる対策をしておきましょう。
騒音問題、大気汚染、一酸化中毒の問題があるため、アイドリングしたまま長時間過ごすのはやめてください。
車中泊ができる場所は?
車中泊はどこでしても良いわけではありません。禁止されている場所もあるので、事前に確認しておくことは必須です。では大丈夫な場所とはどこでしょうか?
車中泊をしても良いと認められている場所をご紹介します。
オートキャンプ場
オートキャンプ場であれば、灰を捨てる場所や炊事場などの設備が整っています。タープを張れば車中泊でもキャンプ感がでますし、火気の使用も問題なくできるのでおすすめです。
RVパーク
RVパークとは、キャンピングカーオーナーや車中泊ファンが安心して車中泊ができる場所を提供するために、日本RV協会が推進しているシステムのことです。
全国に約150の認定施設があり、今後も全国の道の駅や日帰り温泉、オートキャンプ場などと提携して続々とオープンしていく予定です。
ただし車外での調理や火気の使用は禁止されているので、調理をする場合は車内に限られます。
参考URL:https://www.kurumatabi.com/rvpark/
Carstay
Carstayとは、快適に車中泊やテント泊をおこないたい人と、駐車場・観光体験を提供したい人をつなぐシェアリングサービスのことです。全国に点在する駐車場や空き地を活用して、車中泊での旅をより快適なものにしてくれる手助けをしてくれます。
このサービスを使用することで、車中泊ができる場所を見つけることができます。利用する施設によって条件が異なるのでしっかり確認しておきましょう。
参考URL:https://carstay.jp/ja/stay
あると便利なギア
キャンプマット
寝床が硬い・でこぼこしている状態で寝ると、体に負担がかかってしまいます。キャンプマットにはクッション性・断熱効果があるため、1枚あるだけでかなり寝やすくなりますよ。折りたたむと、枕としても使用できます。
LEDランタン
室内灯を長時間を使用すると車のバッテリーが上がってしまう可能性があるので、LEDランタンを持っておけば安心です。
熱を持たないLEDランタンはやけどの心配もなく、一酸化炭素も出ないので換気の必要がないのが良いところ。
ポータブル電源
エンジンをかけずに車の電源を使うことは、室内灯同様にバッテリー上がりのリスクがあります。携帯の充電・電気毛布・小型扇風機などを使用したい、という場合はポータブル電源を持って行きましょう。
ポータブル電源については、下記コラムで詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
シュラフ
布団を敷く方も多いのですが、重くかさばるので家から車まで運ぶのも大変。シュラフだと収納時は片手で持ち運べるほどコンパクトで非常に軽いため、かなりおすすめです。
シュラフをお持ちでない方は、シュラフ選びの参考になるコラムがあるので、ぜひご覧ください。
車中泊で気を付けるポイント
防犯対策
車内にいるからと施錠もせずに就寝するのは非常に危険です。寝ている隙にドアを開けられてしまい、盗難・強盗の被害に遭う危険性があります。
過去に被害例も多くあるため、必ず施錠して貴重品を目立たない場所に隠すようにしましょう。
エコノミークラス症候群
リクライニングを倒した状態で就寝する場合は、エコノミークラス症候群に要注意です。座ったままの姿勢で長時間過ごすと、血流が悪くなってエコノミークラス症候群になるリスクが高くなります。足をあげたり、マッサージしたり、水分をとるなどの対策をしてください。
【エコノミークラス症候群とは】
エコノミークラス症候群の予防のために|厚生労働省
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
車内の換気
長時間窓を閉め切ってしまうのはあまりよくありません。
定期的に空気の入れ替えをおこなうか、窓を少し開けて換気のできる隙間を作っておくことをおすすめします。特に、車内で火気を使用する場合は必ず換気をおこなってください。
守るべきマナーとは
道の駅・サービスエリア・パーキングエリア・公園などの駐車場は、車中泊禁止ではありませんがグレーゾーンとなる場所です。こういった場所でのマナー違反が多く、車中泊が禁止された例も多くあります。
そうならないためにも、守るべきマナーをおさらいしておきましょう。
長期滞在をしない
道の駅やサービスエリアなどの駐車場は、「休憩・仮眠」をするための場所であり、長期滞在はその場所の占有となる行為です。長時間の滞在は控えるようにしましょう。
駐車場でのBBQはNG
駐車場でイスやテーブルを出し、火を焚いてBBQをするといった行為は絶対にしてはいけません。車を停めるスペースであり、そういった目的で使用する場所ではありません。火気の使用も厳禁です。
洗面所で食器を洗わない
キャンプ施設ではないので、食器やギアなどは持ち帰ってから洗ってください。よごれや排水溝のつまり、においの原因をつくってしまうので、他に利用される方の迷惑になります。
ゴミ問題
駐車場にそのままゴミを放置したり、持ち込んだ大量のゴミをゴミ箱に捨てるのはやめましょう。駐車場はゴミ収集所ではありません。
マナー違反のゴミ処理にかかる多額の費用は施設が負担しています。今後も気持ちよく利用できるよう、常識の範囲でゴミ捨てをしましょう。
上記の例は実際に起こっているマナー違反の一部です。道の駅やサービスエリアなどは誰もが利用できる場所ではありますが、自分勝手に使用していい場所ではありません。他に利用する方に迷惑がかからないように、しっかりとマナーは守りましょう。
まとめ
手軽に始められるイメージのある車中泊ですが、寝床の確保や目隠し、寒さ・暑さ対策などしっかりしておかないと、快適に過ごすことはできません。
車中泊をする前には必ず、車中泊ができる場所・気を付けるポイント・マナーなどをチェックしておきましょう。
そして車中泊に出かける予定が立ったときは、車中泊をするのに必要な道具が何かも確認してくださいね。詳しく紹介したコラムがありますので、ぜひご覧ください。