波の音を聞きながら焚き火をする海キャンプに憧れている方も多いのではないでしょうか。普段とは違うロケーションで、もちろん楽しみ方や注意点などもいつものキャンプとは異なります。今回は海キャンプの楽しみ方や注意点などを詳しく解説していきます。
海キャンプの魅力
海キャンプの魅力といえば景色のよさではないでしょうか。空と海の色が鮮やかで、日中は綺麗なブルー、夕暮れどきにはオレンジに変わる。その景色を眺めながらキャンプなんて最高ですよね。夜は波の音を聞きながら焚き火を楽しむ、その雰囲気もたまらない魅力です。
海キャンプの楽しみ方
海水浴
テントの目の前が海なのでテントの中で水着に着替えれば、そのまま海に直行できます。暑い日中でも海に入ってしまえば涼しく、浮き輪でぷかぷか浮かんでいるだけでも気持ちいいです。泳ぎ疲れた後のキャンプ飯はいつもに増して美味しく感じます。
磯遊び
潮が引いた後の岩場には潮だまりといって、くぼんだ部分に水たまりのような場所ができます。その中に魚やエビなどの生き物が取り残されているので、捕まえて遊ぶことができます。貝を採ってキャンプ飯の食糧にするのもおすすめです。
魚釣り
自分が釣った魚をキャンプ飯にする自給自足な楽しみ方もおすすめです。目の前に海があるなら、ぜひ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。もちろん簡単には釣れてくれませんが、難しいほど釣れたときの喜びが大きくなります。
海キャンプであると便利な持ち物
砂地に適したペグ
砂浜のようなやわらかい砂地では、通常のペグは簡単に抜けてしまいます。砂地に適したペグはV字ペグ・U字ペグ・サンドペグ・スクリューペグ、そしてテントを購入すると付属されているプラスチックのペグが意外にも砂浜でよく効きます。
ほうきとちりとり
服や体にくっついていたり、風に飛ばされたり色々なタイミングでテントの中に砂が入ってしまいます。この砂をシュラフやマットには付けたくないですよね。こんなとき、ほうきとちりとりがあれば簡単に砂を集めてテントの外に出すことができます。
タープ
海には日陰になる場所がすくなく、直接日光に当たり続けると熱中症になってしまう危険性があります。タープを張れば広い範囲で日光を遮れて、紫外線カットの効果もあります。夏のレジャーには必須のアイテムです。
テント、タープ設営のポイント
タープ設営のポイント
ほとんどの場合、海辺の風は山側から海側へ、海側から山側へ吹くことが多いです。タープを風向きとは違う方向に設営すると、タープのサイドに風がぶつかりあおられてしまうので、風向きと同じ方向に設営するとタープ内を風が通り抜けやすくなります。
テント設営のポイント
テントの出入り口を海側に向けると風で舞い上がった砂がテントの中に入ってしまうことが多いので、テントを設営する向きは海側以外にすると風による砂の侵入が軽減できます。
ペグが効かない時の対処法
砂地用のペグを使用していればほとんどの場合は問題ありませんが、万が一ペグが効かなかったり、ペグを忘れてしまった場合の対処法をご紹介します。
ペグの上に重りを置く
通常はペグの頭を少し出た状態までペグ打ちをおこないますが、ペグが効かない場合はペグの頭が完全に埋まるまでペグ打ちをします。埋まったペグの頭の上に重い石を置いてペグが抜けないようにします。
袋を重りにしてペグの代用
ペグがない場合は袋に砂や石を積めて、ガイロープに固定します。袋が動かないように砂に埋めておくと更に強度が上がります。袋はビニール袋など、どんな袋を使用しても問題はありません。
海キャンプでの注意点
熱中症に注意
気温は標高が高いほど低く、標高が低いほど高くなる特徴があり、海辺は地上で一番低い場所になるので気温が高くなりやすい場所です。また日陰になる場所が少ないので、熱中症対策をしっかりおこなっておく必要があります。テントの中は熱もこもりやすいので、扇風機を出入口に設置して換気できるようにしておきましょう。
強風に注意
海辺は風を遮る物が少ないので強い風が吹きやすい特徴があります。テントやタープを飛ばされないように設営することはもちろんですが、小物も飛ばされやすいので十分に注意しておきましょう。焚き火やバーナーの火が思わぬ事故につながる場合もあるので、風の強い日は火気の使用は控えておきましょう。
潮の満ち引きに注意
潮の満ち引きによって水面の高さが1日の中でもかなり変動します。潮が引いているタイミングで海に近い場所に設営すると、満潮時には水浸しになってしまいます。できるだけ海から離した場所に設営するようにしましょう。
まとめ
海キャンプならではの魅力や楽しみ方があり、注意点も山キャンプとは異なるポイントがあります。ロケーションごとの注意点を事前にチェックしておくことで、トラブルを回避することができます。ぜひこのコラムを参考に海キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。