最近、テレビ番組や雑誌でキャンピングカーの特集が組まれています。
近年では、国内キャンピングカー保有台数が年々増加し快適にキャンプを楽しむ方が増えています。
購入者の中には、定年退職を迎えた夫婦が第2の人生として購入される方も多いそうです。
参考:https://www.jrva.com/jrvanews/detail.php?assoc_news_cd=107
また、軽自動車やロングバンをキャンプ仕様に架装したキャンピングカーが人気を集めていることや、車メーカーがキャンプ仕様に後部座席をフラットにできる車を販売していることも増加の要因かも知れません。
今回はいくつかのキャンピングカーの種類をまとめてみました。
ハイスペック・キャンピングカー(キャブコン)
みなさんがイメージされるキャンピングカーといえば、「キャブコン」と呼ばれるタイプのものではないでしょうか。
キャンプ用に十分な収納スペースが複数あり、広いベット、キッチン、シャワー、トイレ、ダイニングなど家のような機能が備わっています。
泊まる場所を気にせず自分のペースで旅行ができることや、ペットも連れて行くことが可能だったりとメリットはたくさんあります。
ただ、大変高価な買い物になるため、どれぐらいキャンプを行うのかなど十分に検討する必要があります。
予算:約800万円〜約1400万円
●メリット
- 宿泊代がかからない。
- 雨や暑い晴れの日でも車内で快適に過ごすことができる。
- 車内で料理を楽しむことができる。
- 快適に睡眠を取ることができる。
- テレビや電子レンジ、エアコンを使用することができる。
- トイレを完備している場合、自由にトイレにいける。
- テントやタープなどの出し入れをしなくてもいい。
●デメリット
- 一般車両に比べて価格が高額になる。
- 車両が大きいため、運転や駐車スペースを気にしなければいけない。
- 車両内のバッテリーやキッチン、ベッドなど掃除や点検を行わなければいけない。
- 買い物などの普段乗りに使用できない。
- 自宅にキャンピングカー用の駐車スペースを確保しなければいけない。
- 走行中の馬力やスピードがでない。小回りが利かない。
- メンテナンスが大変。故障した場合、お金がかかる。
- 小型トラック仕様だが、大きさによっては、普通免許で乗れないキャンピングカーもあるので注意が必要。
ハイエースを架装したキャンピングカー
最も日本で購入台数が多いキャンピングカーは、トヨタのハイエースを架装した「バンコン」です。駐車スペースを気にしなくていいことや、普通免許で運転できるメリットが人気の要因かも知れません。
また快適に眠ることができるベッドとテーブルや椅子さえあればいい方が購入されるそうです。
キャンプ仕様にカスタマイズして販売している業者もあるため、興味のある方は「バンコン」で検索してみてはいかがでしょうか。
「バンコン」とは…
バンをキャンプ仕様にコンバージョンした車のことを『バンコン』と言います。
座席を戻せるようカスタマイズしている場合は、普段乗りとして使用できることもメリットです。
中古車を購入してから、ご自身でカスタマイズすれば予算を抑えることもできるところが魅力ですね。ただし、技術が必要になってきます。
購入後、業者にどこまで架装するかで予算を考えてみると、思った以上に高くつく場合があります。今はいろいろなタイプの「バンコン」が販売されているので、その中から選ぶというのも一つの手段です。
予算:約400万円〜約800万円
●メリット
- 宿泊代がかからない。
- 快適な睡眠を取ることができる。
- 車内でくつろぐことができる。
- 車内で食事を取ることができる。
- 外装は一般車なので運転や駐車スペースに困ることはない。
- 普段乗りに使えるので、家の駐車スペースに止めることができる。
- 普通車と同じ機能が備わっている。
●デメリット
- 車中泊用に後部座席を組み立てる必要がある。
- 車内で料理することができない。
- キャンピングカーのような換気扇が付いてないため、熱が車内にこもる。仕様によるが、夏は窓を開けておかなければいけない。
- 後部座席が普通車用の椅子ではない。
- タープや調理用の機材の出し入れが必要。
軽自動車のキャンピングカー
値段が手頃で小回りが利くとして注目されているのは「軽キャンピングカー」です。
2人〜3人のファミリーキャンプであれば、軽キャンピングカーでも十分広いスペースで楽しむことができます。ただ、普段乗りとして使用することができないのが不便なところです。
予算:約200万円〜約400万円
●メリット
- 宿泊代がかからない。
- 快適な睡眠を取ることができる。
- 車内でくつろぐことができる。
- 車内で食事を取ることができる。
- 軽自動車なので運転や駐車スペースに困ることはない。
- 自動車保険が軽自動車で安い。
- 換気扇が付いているので車内に熱がこもらない。
●デメリット
- 車中泊用に後部座席を組み立てる必要がある。
- 車内で料理することができない(メーカーによっては可能)。
- 軽自動車の一般価格より倍以上かかる。
- 後部座席がベッド用に作られているため、長時間座ると疲れる。
- 普段乗りとして使えない。
- キッチンが付いている場合、タンクなどの掃除が必要になる。
- 馬力やスピードがでない。
キャンプ用の一般車両
各メーカーから販売されているキャンプ用の車種は、オプションを追加することでお好みのキャンプ仕様にカスタマイズできます。
”収納スペース”や”ルーフボックス”を追加すると、費用がかなりかかってしまいます。軽自動車の場合でも、キャンプ仕様のオプションを追加することで400万近くかかってしまうこともあるので十分に検討しましょう。
大きなメリットは、キャンプ以外でも普段乗りとして使用できることです。
予算:約200万円〜約400万円
【メリット】
- 宿泊代がかからない。
- 車内でくつろぐことができる。
- 運転や駐車スペースに困ることはない。
- 普段乗りができる。
- 普通車と同じ機能が整っている。
- 後部座席が整っているので疲れない。
【デメリット】
- フラットにできるタイプでない場合、ぐっすり眠れない。
- 車内で食事を取ることができない。
- 換気扇が付いていないので、熱がこもる。窓を開けて換気する必要がある。
- キャンプ用品の出し入れが必要になる。
- キャンプ用品の荷物を積む場合、工夫が必要になる。
まとめ
車中泊用に、”睡眠”や”足を伸ばしてくつろげるスペースが欲しい”などの利用目的であれば、ミニバンでも十分です。
キャンピングカーを購入する場合、2代目の駐車スペースやメンテナンスが必要になることから、それなりのリスクを覚悟しなくてはいけません。
普段乗りができるタイプであれば、リスクはかなり少ないと言えます。
予算や年間にどれぐらい使用するのかを検討して自分のスタイルにあったキャンピングカーを購入することをオススメします。